2025/04/08
春からのスポーツシーズンに向けて、今できる準備とは?

春が近づき、ウィンタースポーツが終わりを迎えると、いよいよ陸上スポーツのシーズンが始まります。特に岩手のような雪国では、冬の間グラウンドが使えなかったり、体育館も寒かったりと、運動量がどうしても少なくなりがちです。そのため、春になって急に体を動かし始めると、スポーツ障害が多発するのです。
新入生に訪れる「運命の差」
特に注意が必要なのが新中学1年生。小学校6年生の練習量と中学校の練習量には大きな差があります。また、中学1年生と中学3年生では体格差も大きく、同じように練習や試合をこなすのは無理があります。無理をしてしまうと、怪我や心身の消耗につながりやすくなります。
高校1年生も例外ではありません。中学校の部活動は多くが6月の中体連で引退し、全国大会に進んだとしても8月には終了。その後は受験勉強に集中する人が多く、3月頃まで運動をしていない人も少なくありません。そこで高校入学と同時に「よし、また部活を頑張ろう!」と意気込んで動き出すと、ここでもやはり怪我のリスクが高まるのです。
「準備運動」はストレッチから
そんなリスクを防ぐためには、今の時期から準備を始めることが大切です。特に重要なのが「ストレッチ」。冬の間、使われていなかった筋肉はどんどん縮こまっていきます。この縮んだ筋肉で急に激しい運動を始めると、痛みや怪我につながるのです。
ストレッチはただやればいいというものではありません。関節ごとにしっかりと行う必要があります。たとえば、大きな関節である肩関節と股関節。中くらいの膝関節や肘関節。足関節や手関節、そして肩甲骨の可動や体幹部分のストレッチも忘れてはいけません。
しっかりと全方向に対応したストレッチを行えば、それだけで1時間はかかることもありますが、その分怪我のリスクは大幅に減ります。
1日ではなく「1ヶ月間」がカギ
ストレッチは1日やっただけでは意味がありません。継続することで、固まっていた筋肉が柔軟性を取り戻し、骨や腱への負担も減っていきます。春休み中の今こそ、1日1時間のストレッチを1ヶ月間続ける絶好のタイミングです。
筋肉は骨についており、その間に腱があります。筋肉が硬いままだと腱に負担がかかり、炎症や痛みを起こしやすくなります。たとえば、かかとの「シーバー病」、膝の「ジャンパー膝」や「オスグッド病」、アキレス腱の炎症など。これらはしっかりとストレッチを行うことで、予防が可能になります。
ストレッチは一生の財産になる
股関節の可動域は8方向、肩関節は10方向といわれています。それぞれに合わせた正しいストレッチを行うのは簡単ではありません。わからない場合は、スポーツトレーナーや専門家に相談するのも良いでしょう。怪我をして半年〜1年スポーツができなくなるより、今の1ヶ月を使ってストレッチを習慣づけた方が、ずっと価値があります。
この春、ただ体を動かし始めるのではなく、正しい準備をする期間にしてみませんか? ストレッチは、今後のスポーツ人生を支えてくれる一生の財産になります。
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