2025/10/12

「食べるだけで痩せる」は本当?ダイエットの真実を算数で解説!

 

この記事を書いている人 - WRITER -

先日、「大盛りご飯を食べれば痩せる」という特集を見かけました。1週間大盛りご飯を食べ続けたら痩せる、だから皆さんご飯を食べましょう、というお話だったそうです。

「おかずが多いご飯普通」と「おかず少なめのご飯大盛り」を双子に試させ、結果としてご飯大盛りの方が2kg痩せたという実験結果があったようですが、これは「楽して痩せる」という人々の願望を煽る、不健康なダイエットのおすすめに他なりません。なぜなら、結局それで血糖値は上がるわけで、そういった大切な健康の側面が一切語られていないからです。

楽に痩せられる方法は絶対にありません。

健康的なダイエットの真実、それは極めてシンプルかつ論理的な「算数」で説明できます。

痩せる=体重が落ちる?その概念の誤り

 

まず、多くの人が勘違いしている「痩せる」の概念を正しましょう。

「痩せる」イコール「体重が落ちる」、これは不健康なダイエットです。

健康的な「痩せる」とは、「痩せる」イコール「引き締まった体」を手に入れることです。

短期間で体重を落とすことは簡単です。例えば、1ヶ月間ベッドから動かず、トイレ以外は出ずに過ごせば、筋肉を使わないため筋肉が細くなり、筋肉の重さが減ることで体重は落ちます。しかし、いざ外に出て散歩しようとしても、筋肉が落ちているため歩けなくなってしまうでしょう。これが「体重が落ちる=不健康」な状態です。

 

健康的な「痩せる」の定義

 

健康的な「痩せる」とは、筋肉をつけながら、脂肪だけを減らすことです。

・筋肉は脂肪より重いため、筋肉が増えれば体重は増えます。

・脂肪が減れば、体積(容積)が減るため、引き締まります。

つまり、健康的なダイエットにおける「痩せる」とは、「体重が増えて、脂肪が落ちる」状態を指します。

 

ダイエットは「足し算・引き算」の算数

 

では、どうすれば脂肪を落とせるのでしょうか?答えは摂取カロリーと消費カロリーのシンプルな差です。

「摂取カロリー 消費カロリー」となれば痩せます。

これは非常に明確な計算式があります。

1ヶ月間で合計7,000キロカロリー分、摂取カロリーが消費カロリーより少なかった場合、約1kg体重が落ちます。

普段通りの生活を続けていれば、必要な筋肉は維持され、主に脂肪だけが落ちていくことになります。

 

努力したくない人でもできる!たった100kcalの節約術

 

「運動するのは嫌だ」「努力はしたくない」という方でも、この算数に基づけば簡単にダイエットをスタートできます。

目標は、1日あたり100キロカロリーの摂取カロリーを減らすこと。

1日100キロカロリー 30日 キロカロリー。 これは約0.4kgの脂肪を落とすペースですが、普段の消費カロリーを維持すれば、これだけで体重は落ち始めます。

 

100キロカロリーを減らす具体例

 

・お茶碗半分のご飯を減らす

・豆腐半丁を減らす(約70kcal)

・ラーメン・チャーハン・餃子のセットでチャーハンを半チャーハンにする

男性にありがちな「ラーメン・チャーハン・餃子」といった定番メニューでも、チャーハンを半チャーハンにするだけで簡単に100キロカロリーは減らせます。

 

「食べないのに太る」は勘違い?

 

「食べないのに太る」「食べても太らない」という人もいますが、これは「自分の基準」が原因です。「食べないのに太る」という人は、間食や自分の意識していない食事で高カロリーなものを摂取していることが圧倒的に多いです。

「私食べないんです」という人と、太らない人の実際の食事量を比較すると、太ると思っている人の方が食事量が多いというケースは少なくありません。

まず、自分の食事のカロリー目安を知りましょう。

・ご飯1杯(普通盛り)は約150キロカロリー。
・一汁三菜(汁物1つ+おかず3つ)の食事で、1食あたり約600〜800キロカロリーが目安です。

このように目安を立てて、何か一品、たった100キロカロリー分だけ除く。今の生活をそのまま続ける。これだけで体重は間違いなく落ち始めます。努力するのが嫌だったら、まずは何か一品100キロカロリーだけ引いてみてはいかがでしょうか?

この記事を書いている人 - WRITER -