2024/05/14
痩せメタボをご存知ですか?
![](https://blog.physiocenter-morioka.com/wp-content/uploads/2024/04/IMG_9956-1-scaled.jpg)
近年、20~30代の若い世代を中心に、やせ形の肥満つまり「痩せメタボ」が増加しています。
この背景には、ストレスの多い現代社会や食生活の乱れ、運動不足などが影響していると考えられています。
具体的には、過剰なダイエットや偏った食事、孤食や夜食の習慣化、デスクワークによる運動不足などが原因となり、内臓脂肪がたまりやすくなっています。また、ストレスが肥満や生活習慣病のリスクを高めることも分かっています。
痩せメタボのリスク
痩せメタボは、普通体型ややや肥満体型のメタボリックシンドロームと同様のリスクを伴います。具体的には、内臓脂肪の蓄積により、糖尿病や高脂血症、高血圧、心血管疾患などの生活習慣病にかかりやすくなります。
また、やせすぎの一方で内臓脂肪がたまることで、ホルモンバランスの乱れや基礎代謝の低下、貧血や栄養不足などの健康被害も起こりかねません。精神的にもネガティブな影響があり、自己評価の低下や摂食障害などにもつながる恐れがあります。
対策とアドバイス
痩せメタボを予防・改善するには、まず食生活を見直すことが大切です。バランスの良い食事を規則正しく取ることで、内臓脂肪の蓄積を防ぎ、健康的な筋肉量を維持できます。
次に運動習慣を身に付けることも重要です。
痩せメタボに対する運動療法としておすすめなのは、有酸素運動と筋力トレーニングを組み合わせた効果的なプログラムです。
【有酸素運動】 ウォーキングやジョギング、サイクリング、水泳など、持続的な全身運動を行うことで、内臓脂肪の燃焼が促進されます。1回30分以上、週に3~5回のペースが目安です。強度は自分のペースで無理のない範囲で行いましょう。
【筋力トレーニング】
筋肉量を維持・増やすことで、基礎代謝が上がり、さらなる脂肪燃焼が期待できます。大腿四頭筋やヒップアップ、腹筋など、体幹を中心とした筋トレを週2~3回行うと良いでしょう。自重やダンベルを使って、筋肉に負荷をかけましょう。
この2種類の運動を組み合わせることで、脂肪燃焼と筋力アップの相乗効果が得られ、痩せメタボ解消に理想的です。無理のない範囲から始め、徐々にレベルアップさせていくことが継続する上でのコツです。
最後に、自分に合ったペースと方法で、継続できるライフスタイルの改善に取り組むことが何より大切です。気分転換を図りながら、少しずつ前向きな習慣を身に付けていきましょう。
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