2026/02/18

フレイルは突然やってこない 40代・50代から始まる筋力低下のサイン

 

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「まだ元気だから運動は必要ない」——そう思っていませんか。

しかし、人間の身体は運動をしなければ確実に衰えます。これは避けられない生理的現象です。特に顕著なのが筋力の低下。80代・90代と40代・50代を比べれば、筋肉量と筋力に明らかな差があることは想像に難くありません。何もしなければ、筋肉は年齢とともに静かに、しかし確実に減少していきます。

筋肉は2種類ある

筋肉は大きく分けて二つの役割を持ちます。

一つは「関節を動かす筋肉」。もう一つは「姿勢を保持する筋肉」です。

運動不足になると、この両方が衰えます。特に問題となるのが、姿勢を支える筋肉の低下です。

 

姿勢の崩れが腰痛を生むメカニズム

 

姿勢保持筋が弱くなると、背筋が伸びなくなり、猫背や前かがみ姿勢になります。高齢者に多い円背(腰が曲がる状態)は、まさに筋力不足の結果です。

ここで重要なのは、人は筋力が落ちても後ろには倒れないという点です。多くの場合、重心は前方へ移動します。本来なら前に倒れてしまうはずですが、背中や腰の筋肉が必死に引き戻しているため、かろうじて立っていられるのです。

しかし、常に引っ張り続けられる腰背部の筋肉は過緊張状態となり、やがて硬くなります。その結果、慢性的な腰痛が生じます。

つまり、

筋力低下 → 姿勢保持困難 → 前傾姿勢 → 背筋の過緊張 → 慢性腰痛

という流れが成り立つのです。

 

肩こり・腰痛はフレイル予備軍のサイン

筋力が弱まり、介護が必要になる一歩手前の状態を「フレイル」と呼びます。ただし、フレイルは突然起こるわけではありません。その前段階として、身体はさまざまなサインを出します。

40代・50代で慢性的な肩こりや腰痛がある場合、それは単なる疲労ではなく、姿勢保持筋の低下を示している可能性があります。言い換えれば、すでにフレイル予備軍に入っている可能性が高いのです。

 

平均寿命より「健康寿命」

フレイルになっても平均寿命そのものは大きく変わらないかもしれません。しかし問題は「健康寿命」です。

自立して動ける期間が短くなり、長期間の寝たきりや車椅子生活を余儀なくされるリスクが高まります。

20年近く自由の利かない生活を送ることを望む人はいないでしょう。

 

今から始めることがすべて

 

重要なのは、40代・50代の段階で運動習慣を確立することです。

「まだフレイルではない」と考えるのではなく、「今が予防のタイミング」と捉えることが大切です。

肩こりや腰痛を抱えているなら、それは身体からの警告かもしれません。筋力低下は静かに進行しますが、適切な運動で十分に対抗できます。

将来の自分のために、今日から身体を動かす。

それが明るい老後への、最も確実な投資です。

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