2025/05/13
子どもの「頭が痛い」は肩こりが原因かも?——薬の前にできること

子どもが「頭が痛い」と訴えたら・・・
ある日、子どもが「お母さん、頭が痛い」と言ってきたら、あなたはどう対応しますか?多くの親はとりあえず頭痛薬を飲ませるかもしれません。実際、それで一時的に痛みが治まるケースもあります。しかし、それはあくまで対症療法。本当の原因を見逃しているかもしれません。
頭痛の原因は「肩こり」だった?
子どもの頭痛の原因として意外と多いのが「肩こり」です。昔と比べて、ストレートネックの発症年齢が明らかに若年化しています。背景には、2〜3歳の幼児期からスマホでYouTubeを観るといった生活習慣の影響があります。
実は、幼児の頃はインナーマッスル(体の深部にある筋肉)が発達しており、首をしっかり支えられるため、肩こりになることは少ないのです。しかし、小学3〜4年生頃になると、徐々にインナーマッスルの代わりに外側の筋肉を使い始めるようになります。この頃から肩こりを訴える子どもが出始めるのです。
僧帽筋が引き起こす「隠れ頭痛」
肩こりの主な原因筋である「僧帽筋」は、頭蓋骨とつながっています。姿勢が悪いとこの筋肉が張ってしまい、頭蓋骨を引っ張ることで頭の内部に微細な圧力変化が生じ、結果として頭痛を引き起こします。子どもは肩こりの自覚がないため、「頭がズキズキする」と頭痛として感じるのです。
特に、首の横を指で軽く押して「痛い!」と感じるようなら、肩こりの可能性が高いです。薬を飲ませる前に、まずは首や肩を軽く触ってチェックしてみてください。
姿勢と視力がカギになる
肩こり予防で重要なのは「姿勢の改善」と「視力のケア」です。最近では小学生のメガネ使用率が増加しています。視力が低下すると、子どもは見たいものを近づける代わりに、自分の頭を前に出してしまいます。これがまた僧帽筋を酷使し、肩こりや頭痛を引き起こす原因になります。
つまり、悪い姿勢と視力の低下はセットで肩こりリスクを高めるのです。
放置すると10年ものの肩こりに?
子どもの肩こりは、放っておいても自然に治ることが多いですが、継続的に放置してしまうと、将来的には慢性化するリスクがあります。たとえば、小学4年生で始まった肩こりをそのままにしておくと、大学生になった頃には「10年もの」の慢性肩こりになっているかもしれません。
そうなると、マッサージや薬だけではなかなか改善されません。日常生活にも支障が出てくるレベルになる可能性があります。
レッドコードで手軽にケアを
最近注目されている「レッドコード」という器具を使えば、簡単に肩や首の筋肉を緩めることができます。天井からぶら下がったコードに体を預けることで、筋肉の緊張がほどけ、血流も改善。大人の慢性的な肩こりにも効果が期待でき、もちろん子どもにも安全に使える方法です。
一晩しっかり寝て筋肉を休めるだけで治ることもありますが、定期的なケアとしてこうした方法を取り入れるのも良い選択です。
まとめ:親子で取り組む「肩こり対策」
子どもの「頭が痛い」は、実は肩こりが原因だったということは意外と多いもの。薬を使う前に、ぜひ肩や首の状態を確認してみてください。姿勢や視力のチェック、レッドコードなどの活用も効果的です。
親子で一緒に取り組むことで、肩こりも頭痛も未然に防ぐことができます。気になる症状があれば、専門家に相談するのもおすすめです。健康な毎日を送るために、日々の姿勢と生活習慣を少し見直してみませんか?
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