2024/12/24

転倒骨折が引き起こす生活の変化とその予防策

 

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転倒骨折がもたらす生活の変化

70代の知人のお母さまが転倒骨折を経験し、多発骨折に至った話を伺いました。

転倒の結果、骨の圧迫骨折や手足の骨折を引き起こし、現在では車椅子での生活を余儀なくされています。それ以前は自立した生活を送っていたとのことですが、一度の転倒が人生を大きく変えてしまう例です。

このようなケースは特別ではありません。

むしろ、高齢者における寝たきりの最大の原因は「転倒骨折」によるものです。「私は大丈夫」と思いがちですが、ぽっくりと亡くなるケースはむしろ稀です。

転倒による骨折がきっかけで生活の質が著しく低下する現実を、多くの人が直視する必要があります。

 

骨と筋肉を守る鍵は「運動」

 

骨折や寝たきりを防ぐためには、骨を強くし、筋肉を維持することが最も重要です。この2つに共通するポイントは「運動」です。年齢を重ねると筋肉量が減少しますが、運動によってある程度まで筋肉を再びつけることができます。

例えば、筋肉を水の量に例えるとしましょう。筋肉量が減ることは、コップの中の水が少なくなる状態に似ています。さらに、コップの大きさは個人差があるため、減るスピードや影響の大きさも人それぞれです。

しかし、水が減ったまま放置すれば、疲れやすくなり、転倒や骨折のリスクが高まります。これが「寝たきりの準備段階」であることを認識しなければなりません。

運動を続けることで、コップに水を足し続けることができます。

特別な筋トレをする必要はありません。日常生活の中に適度な運動を取り入れることで、筋肉と骨を強化できます。

特に骨は、筋肉が引っ張る刺激を受けることで密度が増し、強くなる性質があります。

 

女性にとって特に重要な30代からの準備

 

骨粗しょう症や圧迫骨折のリスクが高いのは、特に女性です。

女性は男性に比べて筋肉量が少ないうえ、出産や子育て以降、運動量が減少することが多い傾向があります。その結果、骨密度が徐々に低下し、気づかないうちに骨が弱くなっているケースが多いのです。

一度骨粗しょう症になった場合、完全な回復は望めません。圧迫骨折をすると姿勢が変わる程度の改善しか見込めず、将来的には寝たきりや車椅子生活が避けられないこともあります。

そのため、30代や40代の段階から運動習慣を身につけることが不可欠です。特に女性は平均寿命が長く、健康寿命を延ばすためにも早めの対策が求められます。

100歳を超える高齢者の90%以上が女性である現状を考えると、より多くの女性が健康的な老後を迎えるために運動を取り入れる必要があります。「こんなはずじゃなかった」と後悔しないために、今日からできる運動を生活に組み込みましょう。

 

まとめ

 

転倒骨折は誰にでも起こりうる現実であり、その結果として寝たきりになるリスクも高いです。骨や筋肉を守るためには、日々の運動が重要です。

特に女性は早い段階で骨と筋肉を意識した生活を心がけることで、将来の不安を軽減できます。「備えあれば憂いなし」という言葉のように、健康的な老後を迎える準備を今から始めてみませんか?

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