2025/08/12
捻挫は癖じゃない!?繰り返す足のトラブル、その原因と対策

気温が上がる夏は、冬に比べて外出や運動の機会が増えるため、足首の捻挫も増えやすい季節です。特に運動をする人や、ハイヒールを履く女性にとっては要注意。
「ちょっと足をひねっただけ」と軽視しがちな捻挫。しかし、実は“足首の人体(じんたい)を損傷している”ケースも多く、適切なケアをしないと何度も繰り返す「グラグラ足首」になってしまうのです。
軽い「ひねり」と危険な「捻挫」は別物
足首をひねったとき、内出血を伴う場合には注意が必要です。内出血があるということは、単なる筋肉の伸びではなく「剥離骨折」や「人体の断裂」が起こっている可能性が高いのです。
人体は骨に付着しており、そこが切れることで出血が起こります。この出血が「内出血」として現れるため、腫れやアザを見逃してはいけません。
捻挫が“癖”になるって本当?
「捻挫は癖になる」とよく言われますが、実は“癖”ではなく、繰り返すたびに支えている人体が切れてしまっているのです。
足首やかかとには多くの小さな骨が重なっており、それらをつなぐ無数の人体があります。1回の捻挫で2〜3本ずつ断裂していき、再生にはなんと「148年」かかるとも言われているのです。
つまり、一度損傷した人体は生きているうちには基本的に元には戻らず、足首はどんどん不安定になっていきます。
ハイヒールが引き起こす足の悲劇
特に女性に多いのが、ハイヒールによる捻挫です。つま先立ちに近い状態で歩くことでバランスが取りづらくなり、転倒やひねりが発生しやすくなります。
何度も捻挫を繰り返した女性のかかとは、実は“動く”ようになってしまっていることも。通常は固定されているはずのかかとが動いてしまえば、当然、安定性は低下し、さらに捻挫のリスクが高まります。
できるだけピンヒールは避け、安定感のあるパンプスや設置面の広い厚底スニーカーを選びましょう。
捻挫したときは「RICE処置」
もし捻挫をしてしまったら、すぐに「RICE処置」を行いましょう。
R(Rest):安静にする
I(Ice):冷やす
C(Compression):圧迫する
E(Elevation):心臓より高く上げる
この処置は3日~1週間ほどを目安に行い、その後は温浴などで少しずつ足首を動かすリハビリが大切です。
ただし、腫れが異常に大きい場合は、単なる捻挫ではなく骨折の可能性もあるため、すぐに整形外科を受診してください。
大事なのは「最初の一度を避けること」
一度捻挫をすると、人体は戻らず、足はどんどん不安定になっていきます。そのため、何よりも「初めての捻挫をしない」ことが最重要。
普段から靴の選び方に気をつけ、ヒールや不安定な靴は避けるようにしましょう。靴は、あなたの足と人生を支える最も大事な道具のひとつです。
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