2024/05/07
テニスをしていない人も要注意 テニス肘について
テニス肘は、腕の内側にある腱の炎症により引き起こされる痛みの症状です。
テニスをする人に多いことからこの名前が付きましたが、正式名称は上腕骨外側上顆炎と言います。また実際には様々な運動やデスクワークなどの繰り返し動作によっても発症します。痛みが続くと日常生活に支障をきたすため、適切な対処が重要になります。
テニス肘になる原因
テニス肘の主な原因は、前腕の筋肉を使いすぎることにあります。特に下記のような動作を繰り返すと、前腕の付け根あたりの腱に負担がかかり、炎症を引き起こします。
- テニスのフォアハンドやバックハンドの打ち過ぎ
- ねじる動作の多い作業(工事現場の作業など)
- キーボード入力や筆記の多い職場
加えて、加齢による腱の老化や柔軟性の低下、不適切なフォームやグリップ、無理な力の入れ過ぎも危険因子となります。
症状
主な症状は前腕の内側の痛みです。初期は軽い痛みですが、放置すると次第に強くなり、腕を伸ばしたり曲げたり、物を持ち上げる動作で増悪します。長く放置すると、腕全体の可動域が低下する可能性もあります。
解決策
- 休養と氷: 痛みがひどい場合は、活動を控えて肘を休めましょう。また、氷を当てることで炎症を抑えることができますし、サポーターなどを使うことで対応することも可能です。
- 適切な姿勢とテクニック: スポーツや作業の際に正しい姿勢を保ち、テクニックを磨くことで肘への負担を減らすことができます。
- 筋力トレーニング: 肩や腕、背中の筋肉を鍛えることで、肘への負担を軽減することができます。
- ストレッチ: 肩や腕のストレッチを行うことで、筋肉の柔軟性を高め、テニス肘の予防や改善に役立ちます。
また、専門家による治療も必要な場合があります。国家資格を持つ作業療法士や理学療法士。整形外科医に相談し、適切な治療を受けることが大切です。
テニス肘は早期に対処することで、慢性化を防ぐことができます。日常生活やスポーツを楽しむためにも、肘の健康管理には注意が必要です。
テニス肘は放置すれば慢性化する危険がありますが、初期治療と生活習慣の改善で症状をコントロールできるケースがほとんどです。つらい症状が出たら、遠慮せずに専門家に相談しましょう。適切な対処で、リバウンドして活動的な生活に復帰できます。
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