2025/09/16

運動会シーズンに注意!肉離れの予防と正しい対処法

 

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肉離れが起こりやすい季節とは?

肉離れは「突然起こるケガ」として知られています。特に夏から秋にかけては運動会シーズンで、お父さんたちがリレーや綱引きに参加して発症するケースも少なくありません。

一方で、冬も要注意です。寒さで筋肉が硬くなり、ウォーミングアップをしても体が十分に温まらないまま動いてしまうと、筋肉に強い負荷がかかりやすくなります。サッカーなどを半ズボンで行うと、下半身が冷えたまま動くことになり、リスクが高まるのです。

肉離れの正体

肉離れとは「筋肉の繊維が引き裂かれた状態」のこと。筋肉はアクチンとミオシンという繊維がスライドすることで動いていますが、強い力が加わるとその繋がりが断裂してしまいます。

筋肉には再生能力があり、時間とともに修復されますが、完全に元通りになるわけではありません。そのため、肉離れを経験した箇所は硬くなりやすく、再発のリスクも高まります。

発症を防ぐために大切な3つのこと

肉離れを予防するためには、以下の3つを意識しましょう。

1:十分なウォーミングアップ

2:丁寧なストレッチ

3:筋肉を温める工夫

特に久しぶりに体を動かすときは、時間をかけて準備をすることが大切です。

発症した直後の応急処置

万が一、肉離れを起こしてしまった場合は「RICE処置」が基本です。

安静(Rest):患部を動かさず休ませる。歩く必要があるときは、つま先ではなく「かかと」で着地すると痛みが軽減されます。

冷却(Ice):発症後1週間は徹底的に冷やします。お風呂は避け、シャワーで対応。腫れや内出血を防ぐ効果があります。

圧迫(Compression):包帯などで軽く圧迫し、筋肉の膨張や腫れを抑えます。

挙上(Elevation):脚を心臓より高い位置に上げると腫れを和らげやすくなります。

この段階では絶対にストレッチをしてはいけません。筋繊維がさらに裂ける危険があります。

回復のステップ

肉離れは時間をかけて回復していくケガです。

1週間〜10日後:炎症が落ち着いたら、徐々に温めてストレッチを開始。ただし無理は禁物です。

2〜3週間後:軽い筋力トレーニングを取り入れ、関節の可動域と筋力を回復させていきます。

2〜3か月後:適切にリハビリを継続すれば、ほぼ元の状態に戻すことが可能です。

まとめ

肉離れは誰にでも起こり得る身近なケガです。しかし、正しい予防と応急処置を知っていれば、その後の回復に大きな差が出ます。

運動会や冬のスポーツを控えている方は、ウォーミングアップとストレッチを忘れずに。もし発症してしまったら「安静・冷却・圧迫」を徹底し、専門家に相談しながらリハビリを進めましょう。

 

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